リスティング広告は運用型広告の中でも、広告効果が見込みやすいと言われていますが、成果を得るためには、広告効果測定が必要です。
自社でリスティング広告を運用するにあたり、
「リスティング広告の成果が出ない」
「リスティング広告運用を改善したい」
「正しい効果測定方法が知りたい」
上記のような課題が生じるかと思います。
本記事では、リスティング広告運用を始めたが成果が出ない担当者様へ向けて、リスティング広告効果測定を4STEPで紹介しています。
リスティング広告の効果測定とは
リスティング広告の効果測定は、自社で定めた目標に対して分析を実施して、改善策を練っていくことです。
効果測定を実施することで、リスティング広告運用の課題が明確になり、広告運用改善に繋がります。
効果測定の重要性
リスティング広告にとって、効果測定は非常に重要です。
リスティング広告は、認知を目的とした「ディスプレイ広告」「SNS広告」と違い、コンバージョンに近い顕在ユーザーへのアプローチがメインです。
そのため、ニーズのズレが命取りになります。
このニーズのズレを効果測定で修正しないとコンバージョン獲得が困難となるため、リスティング広告にとって効果測定は重要といえます。
リスティング広告効果測定を4STEPで紹介
リスティング広告効果測定を4STEPで紹介します。
下記手順に沿って、効果測定を実施してみましょう。
【STEP①】効果測定ツールの準備
はじめに効果測定に必要なツールを準備します。
リスティング広告のみの運用であれば「各媒体の管理ツール」と「Googleアナリティクス」が必須です。
「Googleアナリティクス」は主にLP上の分析を行います。
LPは、ユーザーのコンバージョン達成を決める重要な要素となるため「Googleアナリティクス」をまだ利用していない方は、開設をおすすめします。
【STEP②】目標の設定
続いて、リスティング広告の目標を設定します。
目標に関しては、下記3点をまず明確にしてください。
- 扱っている商品単価
- 扱っている商品の利益
- 年間売上目標
例えば、商品単価1万円の商品をリスティングで販売すると仮定します。
商品1つあたりの利益が5,000円で、年間150万円が売り上げ目標だとしましょう。
150万(年間売上目標)÷1万円(商品単価)=150(売らなければいけない商品数)
目標を達成するには、年間150個の商品を売る必要があるとわかりました。
次に、利益5,000円の中から、広告費にかけられる費用を決定してください。
広告費が決定したら、下記計算式で目標が設定できます。
3,000円(1商品の広告費)×150(売れなければいけない個数)=45万(年間広告予算)
よって「年間45万の広告予算で、150回のコンバージョンを達成し、150万の売上」を目標として設定できます。
【STEP③】目標と指標を比較し課題を見つける
目標が決定したら、実際にリスティング広告運用の結果を指標と比較して、課題を見つけます。
広告効果測定で比較すべき指標は下記の通りです。
リスティング広告(Google)の平均値も記載しているので、比較の参考にしてください。
インプレッション数
インプレッション数は、広告が表示された回数です。
インプレッション数が低い場合は「入札価格」「キーワード設定」の見直しが必要です。
クリック率
クリック率は、ユーザーが広告をクリックした割合です。
クリック率が低い場合は、ユーザーにとって最適な訴求ができていない可能性があります。
リスティング広告(Google)の平均クリック率は3.7%です。
クリック単価
クリック単価は、1クリックを獲得するのにかかった費用です。
クリック単価が低いほど費用対効果が高くなります。
リスティング広告(Google)の平均クリック単価は約281円です。
コンバージョン率
コンバージョン率は、クリック数に対してコンバージョンされた割合です。
コンバージョン率が低い場合は、広告内容の改善だけではなくLPの修正も必要となってきます。
リスティング広告(Google)の平均コンバージョン率は3.75%です。
顧客獲得コスト
顧客獲得コストは、1つのコンバージョン獲得にかかった費用です。
自社商品の利益と比較して、費用対効果を確認します。
リスティング広告(Google)の平均顧客獲得コストは5,125円です。
ROAS・ROI
ROAS・ROIは、リスティング広告の費用対効果を表す指標です。
下記のような違いがあります。
指標 | 計算式 | 特徴 |
---|---|---|
ROAS | 売上÷広告費×100(%) | 売上ベースの指標 |
ROI | 利益÷広告費用×100(%) | 利益ベース |
どちらも100%を分岐点として、費用対効果を測定します。
ROASは、売り上げベースとなるので100%を超えていても利益は確定しませんが、ROIは利益ベースなので、100%を超えていれば利益は確定します。
費用対効果を上げるには、ROASを上げつつ、ROI100%以上を目安とするのが一般的です。
【STEP④】改善策を考え実行する
最後に、改善策を考えリスティング広告運用を改善します。
効果測定を実施すると「コンバージョン率が低い」「クリック単価が高い」などの課題が見つかるはずです。
これらの改善点を分析して、改善策を考えてみましょう。
Web広告効果がないときの対策
Web広告効果がないときは下記2点を確認してみましょう。
訴求ポイントの確認
リスティング広告では、訴求ポイントの確認が重要です。
まずは、出稿するリスティング広告文がユーザーのニーズと合致しているかを確認してみましょう。
確認方法としてはABテストが有効です。
「価格」「ベネフィット」などニーズが異なる広告文を出稿して、ABテストでクリック率を比較して、パフォーマンスが高い方を採用することで改善できます。
ターゲットの確認
リスティング広告では、ターゲットの確認も重要です。
Google広告であれば「モニタリング機能」を活用することで、自社にとって最適なターゲットを把握することができます。
詳細は関連記事にて解説しています。
まとめ
リスティング広告の効果測定について紹介しました。
効果測定の手順は「ツールの準備」→「目標の設定」→「目標と指標を比較」→「改善策の実行」です。
自社で効果測定が難しいと感じた方は、我々WHITE DISHにご相談ください。
また、運用自体をおまかせしたい場合も、運用代行も行っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。